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なにげない日常

 朝4時に目が覚めた。
 5時になったので、NHK教育をつけたら柏木哲夫がでていた。

 いいことを言っていた。

 一代で倉庫会社を立ち上げ、社長となり、地位と富と名誉を手に入れた60代の紳士が、「死にとうない。何とか助けてほしい。金はいくらでも積む」と絞り出すような声で言い。「死にとうない、死にとうない」と言いながら死んでいった。それに対し、地位も富も名誉もない肺がん末期の女性患者が、「わたし近いと思っています。それはいいのですが、息苦しいのがとてもつらいのです。これさえましになればありがたいです」と落ち着いて言って、入院してから一週間目の回診の時、「明日か明後日のような気がします。わたし、先に行ってますから、先生もまた来てくださいね」と言って、それから二日後、呼吸が浅くなった。娘さんに手をしっかりと握られて、小さな声で、しかし、かなりはっきりと、「行ってくるね」と言い、娘さんが「行ってらっしゃい」と答えた後に旅立っていった。


 人生の平安は、地位名誉財産そして立派な服にあるのではなく、それらがはぎ取られて魂がむき出しになったときに魂の平安をもてるかどうかにある。それが何かをテレビでは言っていたが、ここでは省略する。いずれにしろ私たちは、「死を背負って生きている」存在なのである。

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