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はじめのことば 第7回

 民法演習2(金取法演習)の授業は5分早くはじめて、「はじまりのことば」という時間を設けています。
 いろいろな本の一節を紹介しています。
 なお、時間どおりに来てもかまわないので、開始時刻にくる学生もいます。

 今回は、蓮如の「白骨の御文」です。
 文藝春秋の入社試験で、この文章の作者は誰かという問題として出たことでも有名です。
 さて、昔の人にとっては、極楽浄土へいくことが後生の一大事(そのためには念仏)ということでしょうが、では現代に生きる君の「一大事」は何か。そのためには何をすべきか。

蓮如 白骨の御文

 それ、人間の浮生なる相をつらつら觀ずるに、おおよそ儚きものは、この世の始中終、まぼろしのごとくなる一期なり。
 されば、いまだ萬歳の人身をうけたりという事を聞かず。一生すぎやすし。今に至りて誰か百年の形体を保つべきや。我や先、人や先、今日とも知らず、明日とも知らず、遅れ先立つ人は、元のしずく、末の露より繁しと言えり。
 されば、朝には紅顔ありて夕には白骨となれる身なり。
 すでに無常の風きたりぬれば、即ち二つの眼たちまちに閉じ、一つの息ながく絶えぬれば、紅顔むなしく変じて、桃李の装いを失いぬるときは、六親眷属あつまりて嘆き悲しめども、さらにその甲斐あるべからず。
 さてしもあるべき事ならねばとて、野外に送りて夜半(よわ)の煙となし果てぬれば、ただ白骨のみぞ残れり。あわれといふも、なかなか疎かなり。されば、人間の儚き事は、老少不定のさかいなれば、誰の人も早く後生の一大事を心にかけて、阿弥陀仏を深く頼み参らせて、念仏申すべきものなり。 あなかしこ、あなかしこ。

☆ 参考 ☆

 第1回 旧約聖書 伝道の書
 第2回 道元   典座教訓
 第3回 スティーヴン・R・コヴィー著『7つの習慣』
 第4回 マルクス・アウレリウス著『自省録』
 第5回 パーシー・ホジソン 著 「奉仕こそわがつとめ」
 第6回 新約聖書 「ヨハネによる福音書」 

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